Coffee of Origins 〜ブラジル〜

 

ブラジル Brazil

ポルトガル人のペドロ・アルヴァレス・カブラル率いる艦隊が、インド航行の途中ブラジル海岸に漂着した際に持ち帰った木の名前に由来する。「パウ・ブラジル」と呼ばれたその木からは、貴重な赤い染料が取れたため「パウ・ブラジルの国」と呼ばれるようになった。

 

人口:2億930万人

面積:851.2万平方キロメートル

世界の生産に占める割合:35.2%

生産国ランキング:1位

収穫期:5月〜9月

主な品種:アラビカ種 80%、ロブスタ種 20%

主な生産地:バイーア、ミナス・ジェライス、サンパウロ

 

言わずと知れた世界最大のコーヒー生産国です。ブラジルのコーヒーが豊作か不作なのかは世界の珈琲市場に波及し、影響を受ける人の数は計り知れません。1杯のコーヒーの値段を左右するほどの影響力を持つのがブラジルです。

1975年に壊滅的な冷害に見舞われたことを受け、ミナス・ジェライス州などに多くのプランテーションを設立しました。今ではこの州だけで国内生産の約半分を占め、その生産量は世界2位のベトナムに匹敵します。ブラジルの農園の規模は大小さまざまですが生産量の約半分は国内で消費されます。

 

主な生産地:

バイーア

ジャパーダ・ジアンマチーナとプラナルトのアラビカ豆は国内屈指の品質。

 

ミナス・ジェライス

セラードやスル・デ・ミナス、マタス・デ・ミナスなど有名な生産地が存在する一大生産地。

セラードは広大な平地を利用した大規模農園が多く、スル・デ・ミナスは涼しい高地で柑橘やフローラルな風味のコーヒーが栽培されています。

ミナス・ジェライスはポルトガル語で「あらゆる鉱山」の意味で多種多様な鉱物や宝石が採掘される地下資源の豊かな州です。鉱山の町であると同時に高い標高がコーヒー栽培にも適していたのでしょう。

 

サンパウロ

コーヒー好きなら誰もが知る港湾都市サントスがある州。

 

グレード

ブラジルのコーヒー豆の等級は欠点数・スクリーニング(サイズ)・味わいの3点で決められています。

 

欠点数

No.2:0〜4個

No.3:5〜8個

No.4:9〜26個

No.5:27〜46個

No.6:47〜86個

No.7:87〜160個

No.8:161〜360個

※No.1がないのは欠点数が0以下が存在しないためである。

 

スクリーニング

20:8mm

19:7.5mm

18:7mm

17:6.75mm

16:6.5mm

15:6mm

14:5.5mm

13:5mm

 

味わい

StrictrySoft(滑らかな口当たりと濃厚な甘み)

Soft(滑らかな口当たりと軽い甘み)

Softish(軽い甘み)

Hard(酸味と渋み)

Rioy(軽いリオ臭)

Rio(強いリオ臭)

※リオ臭というのはブラジル特有の表現で、化学薬品と土臭さが混ざった臭いのこと

 

以上、ブラジルの紹介でした。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。