侮りがたし、UCC!

 前回、コーヒーメーカーの記事を書いたときに「このコモディティが美味い」みたいなブログを書きたいと書いたあとスーパーに行って買える範囲でいろんなメーカーさんの粉を買わせていただいた。だいたいどのメーカーさんも一つ、あるいは全部、不味い商品がある中で、どれを飲んでも満遍なく不味くない、むしろ美味いと言って差し支えない商品を出しているメーカーが一つだけあった。それがUCCである。しかも、生意気なことにお湯を注いだらコモディティらしからぬ膨らみまで魅せていた。○ルディなんて膨らむどころか全部不味かったのに。

 そんな、ハイクオリティコーヒーメーカーUCCについて自分なりに、スゴいと思ったことを紹介していきたい。

 

スゴいぞ!UCC、その①

圧倒的コストパフォーマンスの良さ!

 今回試飲した中で一番気に入っている商品、それがゴールドスペシャルのスペシャブレンドである。パッケージに書いてある「甘い香りと風味豊かなコク」の言葉通り、お湯を注いだ時の甘い香りと飲んだときのコクのバランスが絶妙でほろ苦さのなかに甘さを感じる美味しいコーヒーである。これだけの高いクオリティを出しながら内容量が280gで値段が¥498(税抜)で売られていて凄まじさを感じた。安すぎて反則である。

 

スゴいぞ!UCC、その②

計算されたクオリティの高さ!

 前述の通り、香りも味も良いスペシャブレンドだが驚くのはブレンドに使われている豆の生産国である。これだけ美味いと普通はアラビカしか使ってないと出せない味だと思えるが商品表示にはブラジルとベトナムと書かれているではないか。ベトナムといえばコーヒー生産世界2位のコーヒー大国であるが、その約9割がロブスタ種と言われるほどのロブスタ大国でもある。おそらくこのブレンドにもロブスタが使われているはずである。にもかかわらずこのクオリティ。かなり緻密に計算されていると感じた。ロブスタの味の弱さをブラジルのアラビカで補いながら、口に近づけたときに感じる香ばしさとコクとボディの強さをベトナムのロブスタが演出しているのではなかろうか。まさに相乗効果で互いに良さを出し合っているように思った。ロブスタを上手に使うことでアラビカの美味さを際立たせる配合が計算高くてスゴいと感じた。コスト的にもベトナムのロブスタを使わざるえない状況でロブスタを上手に使うセンスがスゴいと思うわけです。(などと知った風にロブスタ、ロブスタと書いてるけどベトナムの豆がアラビカだったらカッコわるw。でも¥498税抜のコスト的にもたぶんロブスタが使われてるはず…)

 

スゴいぞ!UCC、その③

これがスーパーで手軽に買える!

 これだけコスパが良くて、クオリティも高い粉コーヒーがスーパーに行けば手軽に買えるのがスゴい。コーヒーに特別なこだわりがなければ、十分満足な商品だと思う。スペシャリティにこだわりがあって自家焙煎の通販サイトやってるけど、自分の存在意義を根底から考えさせられるくらい衝撃を受けた。UCCのコーヒーが、ましてコモディティが、こんなに美味しかった記憶がなかったから個人的にけっこう侮ってたので本当に驚いた。

 SNSで定期的に上がってくる「○ルディのコーヒー美味しい」みたいな投稿を鵜呑みにして買って飲んでみた時の人を不快にさせる酸っぱさと苦さにも驚いたけど、UCCには良い意味の驚きを与えられた。ハンドドリップでもコーヒーメーカーでも試したけど、どちらも美味しかった。

 UCCの商品はスペシャブレンド以外にもキリマンジァロブレンドとゴールドスペシャルプレミアムのナッツビートとフルーティウェーブを飲んだが全て美味しかった。なかでもスペシャブレンドがすごく気に入った。これがスーパーで¥498(税抜)はズルいと本気で思っている。

 スペシャリティにこだわってて、そればっかり飲んでると「スペシャリティこそ至高!」みたいな勘違いをしちゃうけど、こうやってコモディティ飲んでみたり、コンビニコーヒー飲んでみたりして、そのクオリティの高さを知ると改めてコーヒーの奥深さを知ることが出来て勉強になったと感じる次第です。

 

最後まで一読頂きありがとうございました。