Coffee of Origins 〜ケニア〜

ケニア Kenya

国のシンボルであるケニア山からとったもの。ケニアの語源には諸説あるが雪が積もる山頂がダチョウの頭に見えることからカンバ族の言葉の「キーニャ(ダチョウの山)」が転訛した節が有力と言われている。

国旗の由来は、中央の紋章はマサイ族の盾と槍を表し、国土と自由を守り抜く意志を示している。黒は国民を、赤は独立で流された血と犠牲を、緑は草原が広がる大地と森林を、白い線は平和と国民の団結を表している。

人口:4970万人

面積:58.3万平方キロメートル

世界の生産に占める割合:0.52%

生産国ランキング:世界第18位

収穫期:メインクロップ 10月〜12月、フライクロップ 4月〜6月

主な品種:アラビカ種(SL28、SL34、K7、ルイル11、バティアン)

主な生産地:ニエリ、エンブ、キリニャガ、メルー

 

世界で一番良いコーヒーを作る国。それが「ケニア」です。ケニア産は独特のアロマの強さと爽やかな酸味が際立ちます。産地によって味わいは異なりますが、ベリー系や柑橘系などフルーツの独特な風味とジューシーな口あたりのコーヒーが生産されています。そして、それを作るのがアルミ分や鉄分を豊富に含んだケニア独特の赤土と年に数回訪れる雨季です。

ケニアでは15ha以上の農園は330しかなく、約半数以上が数haの小規模農園。この小規模農園が集まって「ファクトリー」を形成し、ファクトリーが共同組合に属する形をとっています。

ケニアも他国と同様にオークションによりコーヒーの売買され、良いコーヒーには高い値段がつけられ、そうでないコーヒーには安い値段が付けられますが、ケニアのオークションが他国と違うのは、これらが80年以上前から国主導で行われていることです。ケニア政府は80年以上も前からコーヒーを一大産業として捉えオークションを通して産業を育て、サステナブルを構築していたのです。良いコーヒーを作れば良い値段として戻ってくることは農家のモチベーションと品質向上になっているのです。

 

主な産地:

ニエリ(標高1600~1800m)

一年中初夏の気候で空気が乾燥していて水が豊富で米が二毛作できるくらい豊かな土地。日本では有名ではないがコーヒーと並ぶくらい紅茶の生産が有名である。主にSL28、SL34などが生産されている。

 

エンブ(標高1700~1900m)

濃い赤色をした火山性土壌が広がり2回の明確な雨季があります。良いコーヒーを作る条件が全て揃う理想的な環境でコーヒーが作られています。

 

キリニャガ(標高1600~1800m)

ケニア山の斜面にあるキリニャガは標高が高く、年2回の雨季がありコーヒーにとって理想の環境です。キリニャガのコーヒーはチョコレートの様な風味と香りが特徴で苦いなかに芳醇な酸味があります。

 

メルー(標高)

ケニア山の裾野に位置するメルーでは有機物が豊富な赤土と適度な雨により風味豊かなコーヒーが作られています。主な品種はK7やSL28、SL34などです。

 

グレード:

ケニアのコーヒー豆はスクリーンサイズと品質によって選別される。タンザニアのグレードと似ている(というかほぼ同じ)。光学式などの分類機械によってサイズ、重量、形状に細かく選別される。

 

スクリーンサイズによる格付け
AA:7.20mm以上
AB:6.80mmのAグレードと6.20mmのBグレードの混合。

C:6.00mm未満
E:巨大種
TT:軽量豆
T:欠点豆 
PB:丸豆

品質による格付け
FINE(最高)
GOOD
FAIR TO GOOD
FAIR AVERAGE QUALITY(標準)
FAIR
POOR TO FAIR
POOR(輸出規格外)

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。